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[論文]アキシコンベースの後方散乱配置を用いたラマン分光法によるウイスキーの瓶内センシングと分類(2020)

Through-bottle whisky sensing and classification using Raman spectroscopy in an axicon-based backscattering configuration

Holly FlemingMingzhou ChenGraham D. Bruce and  Kishan Dholakia

Analytical Method, 37 (2020)

メモ

ボトルを未開栓で内部のラマン散乱光の分析の可能性を示した論文。SORSのような点での焦点ではなく、リング上の放射を使う点に特徴。この結果ガラス瓶の影響を相当程度抑えることができると主張。

アブストラクト

非侵入型検出システムは、様々な透明なガラスやプラスチック容器を通して物質の特性を調べる可能性がある。食品と飲料の不純物はますます問題になっており、深刻な健康リスクであると同時に経済的な問題でもある。特にスコッチ・ウイスキーのようなアルコール度数の高い蒸留酒は、しばしば不正行為の標的となっている。我々は、アキシコンレンズからのビーム伝搬を利用し、試料内で集光する前にボトル表面で環状ビームとなる、新しい励起・集光形状を持つラマンシステムを開発した。これにより、ボトル壁面から発生する自家蛍光シグナルの収集を回避しながら、ボトル内部に含まれるアルコール度数の高い蒸留酒からのラマンシグナルを効率的に収集することができる。したがって、この技術は、ボトルを開ける必要なく、内容物を正確に分析する非破壊・非接触検出の方法を提供する。

https://pubs.rsc.org/en/content/articlelanding/2020/ay/d0ay01101k