Non-Destructive and Non-Invasive Measurement of Ethanol and Toxic Alcohol Strengths in Beverages and Spirits Using Portable Raman Spectroscopy
Panagiota Papaspyridakou, Panagiota Giannoutsou and Malvina G. Orkoula
Biosensors 2023, 13(1), 13
メモ
ボトルを通したラマン散乱の場合ガラスの影響、飲料の色などいくつかのファクターが影響する。本論文では、ボトルの形やその色、飲料の種別毎にカテゴライズしてケモメトリクスによりアルコール濃度を推定するモデルを国地区可能なことを示している。ワインで言えば、同じワイン(ビンテージ)で計測すれば、ボトルの形や色などのファクターが概ね排除できると考えられるので、その経年変化や贋物の検査には有用である可能性がある。
アブストラクト
飲料や蒸留酒中のエタノールや有害アルコール(メタノールやイソプロパノール)の強度を測定することは、健康上の理由からだけでなく、不純物の混入した製品を識別するためにも極めて重要である。多くの方法論が文献に報告されており、主にクロマトグラフィーと分光学的手法に基づいている。クロマトグラフィー法は手間と時間がかかるが、分光法は迅速で特別な試料前処理が不要である。また、いずれの手法も、オフラインまたはアットラインでのみ適用されている。本研究では、ラマン分光法を用いて、迅速かつ非破壊的な測定を行った。非侵襲的分析、すなわちボトルの封を切らずに分析するために、「容器を通して」分析する方法が開発された。この方法は、小型ポータブルラマンと組み合わされ、生産ラインでのインライン測定に役立つ。蒸留酒シグナルを最大化し、ガラス壁シグナルを最小化するための最適なレーザー焦点について調査した。対象アルコールの検量線を作成し、検証した。検出限界を計算し、正規の値よりも低いことを証明した。お酒の色、ボトルの色、形、厚みの影響もチェックした。28種類のアルコール製品を調査した。検出された濃度を公称値(ボトルラベルより)と比較した。
https://www.mdpi.com/2079-6374/13/1/135