A feasibility study on the use of visible and short wavelengths in the near-infrared region for the non-destructive measurement of wine composition
D. Cozzolino, M. J. Kwiatkowski, E. J. Waters and M. Gishen,
Analytical and Bioanalytical Chemistry, March 2007, Volume 387, Issue 6, pp 2289–2295
メモ
ワインの分析では先進的な”AWRI”のかなり初期(2007年)の論文です。オーストラリアでは”BevScan”がその後開発・販売されているので、その導火線になった研究かと推察します。
“BevScan”については以下のブログをご参照ください。
アブストラクト
本研究の目的は、ワインボトルに傷をつけることなく中の組成物の非破壊測定のために可視(VIS)、近赤外(NIR)領域において分光法の能力を調査することです。本研究では、異なるワインのスタイルや品種など、さまざまなボトルの種類(例えば、色、直径と高さ)で、オーストラリアの商業用ワインを大賞に広い範囲を分析しました。ワインボトルは半透明モードでモノクロ機器で可視 – 近赤外領域(600 – 1,100nm)でスキャンしました。主成分分析(PCA)および部分最小二乗(PLS)回帰スペクトルを解釈し、ワインの組成物のためのキャリブレーションを開発するために使用された。サンプルのワインセット内のそれぞれのアルコール含量、総SO2、フリーSO2およびpHを分析した。
これらの予備調査結果は、VisやNIRによるワイン組成物の評価が、定性分析(例えば、低、中・高品質の等級)や瓶詰めや貯蔵中の組成物のスクリーニングのために利用可能であることを示しました。ワインを常時分析するためには精度が低いものの、化学パラメータのキャリブレーションモデルは、標準誤差の点でスクリーニング目的のために許容されると考えらた。
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00216-006-1031-z