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[論文]ワイン認証のためのFT-ラマン分光法の限界のテスト:栽培品種、地理的起源、ヴィンテージおよびテロワール効果の影響(2019)

Testing the limits of FT-Raman spectroscopy for wine authentication: Cultivar, geographical origin, vintage and terroir effect influence

Dana Alina MagdasBogdan Ionut CozarIoana FeherFrancois GuyonAdriana Dehelean & Simona Cinta Pinzaru 

Scientific Reports volume 9, Article number: 19954 (2019) 

メモ

ブドウ品種や生産地(国)の違いだけでなく、ビンテージの分別にもチャレンジしているのが面白いところ。それなりに分別できているようだ。

アブストラクト

FT-ラマン分光法は、指紋領域での水の屈曲モードが比較的弱いため、ワインなどの高含水量の食品マトリックスの分析に適した、環境に優しい手法です。この研究は、FT-ラマン分光に適用されたメタボロミクスに基づいて、品種、生産地、およびヴィンテージに関して、ルーマニアとフランスの126のワインを含むサンプルにおける分類の精度を示します。品種の判別は、4つの品種(ソーヴィニヨン、リースリング、シャルドネ、ピノ・グリ)の間でうまくいき、テロワールの影響のためにシャルドネワインに存在する微妙な特殊性が指摘されました。2つの原産国間、および3つのルーマニア地域(トランシルバニア、ムンテニア、モルドバ)間で地理的に区別するために、テスト用と相互用サンプルの両方で100%の分離についても成功しました。これとは別に、各分類基準の代表性の観点から意味のあるデータセットを選択することに関する、制限と重要性が本研究で議論されます。

https://www.nature.com/articles/s41598-019-56467-y