BaySpec, Inc., January 2013, Jack Qian, Huawen Wu, Chad Lieber and Eric Bergles
メモ
このメモは、BaySpec社のRamSpec1064という機器のホワイトペーパー的位置づけと思われます。
但し同社のHPをみても該当する商品の紹介は見当たらないことから、すでにディスコンになっている可能性もありますが、とりあえずまとめてみます。商品の写真は別のサイトにあったものを拾ってみました。

特徴
ボトルを開けないで検査する際の問題点としてはボトルにレーザー光などを当てたときや散乱光が減衰して弱くなってしまう点が上げられる。このレポートでは、一般的な3ミリ厚の緑ボトルを対象にした実験では、1064ナノのレーザーでは減少が少ない点が報告されており1064ナノの優位性が示されている。一般的に励起光の波長が高いほど散乱光の強度が弱くなり観測には不利になるがこの辺りは観測機器を工夫するなどしているのだろう。

この利点から、バイアルに入れられた赤ワインサンプルとボトルを通して得られたラマンスペクトルを比較しても、信号の強さが弱まっているものの信号の特徴は維持されていることが確認できており、1064ナノレーザーによるラマンスペクトル分析が有望であることが示されている。

アブストラクト
蛍光問題の回避には785や830nmなどの近赤外波長が使われています。一方で1064nmなどのより長い波長を必要とするユーザー向けにはFT-Ramanのみが利用可能で、これは通常、分散ラマンシステムよりもノイズが多く、低速です。しかし今回、BaySpecの新しい分散型1064nmラマン分光計ファミリーは、従来の分散ラマン装置の速度、感度、堅牢な設計と従来のFT-ラマン装置の蛍光回避を組み合わせたソリューションをユーザーに提供します。
https://www.bayspec.com/wp-content/uploads/2012/12/BaySpec_AppNote_1064forRedWine.pdf